こんにちは、yumiです。
芸術の秋!ということで、美術鑑賞が好きな私、ベビーカーの赤ちゃん連れではありますが行って来ました!
絵が良かったのはもちろん、そもそも西洋美術館の成り立ちに関わるコレクションであることがわかり、日本における西洋美術の歴史の一端に触れることができて学びが多かったです!
Contents
松方コレクションの混雑具合はどうか(平日の午前中)
私が行ったのは9/17(火)の午前中。3連休明けの日でもあり、余裕だろう・・と思ったら
激混み!
会期が9/23までと終了間近なこと、全体的に来場者はご高齢の方が多く、午前中の方が都合がいいのかな?と思いました。
9:30オープンで10時に行ったのに、チケット購入で15分待ち。(その場でネットで買うこともできます)ちなみに11時半に出て来たら25分待ち😱
そして最初の3つくらいの展示室は人で溢れて、ベビーカーではほとんど進めないくらいでした💦
そのため、最初は流し見をして、途中から本腰を入れて鑑賞。
それにしても、混んでいる美術館って、最初のいくつかの展示室をすぎると急に空いてくる現象が多いのはなんでなのかしら・・あのたくさんの人はどこへ??笑
西洋美術館は、ベビーカー赤ちゃん連れで鑑賞できるのか?
あれだけ混んでましたがベビーカーは自分だけ。一応、公式サイトには、
乳幼児の入館制限はありません。しかし、観覧中に泣き出してしまい、周囲のお客様に迷惑がかかると判断された場合は、泣きやむまで一時展示室からご退出願う場合があることをご理解ください。(出所)西洋美術館公式サイト
とあります。そして赤ちゃん向けの施設状況は、
- おむつ交換台はあり
- 授乳室はなし
です。上野公園内には整った授乳室はあまりないと思うので、その点は注意した方がいいかもしれません。
なお、鑑賞室は複数階にまたがっていますが、エレベーターがあり、係員の方が丁寧に案内してくれます。
(通常の鑑賞ルートだと階段を通るので、警備員の方が普段は通らないところを開けてくれたりしました)
混んでいる中、丁寧にサポートいただき、ありがとうございました!
そもそも松方コレクションとは?松方幸次郎って誰?
私も予備知識なしで行きましたが、入り口で上映されているビデオなどを見て、その経歴にびっくり。
- 幕末の薩摩藩士として生まれる
- 海外の大学で博士号
- 30歳で造船所の社長になる
- 第1次大戦の特需でビジネス大成功。その利益で、海外で絵画の収集を始める
- パリで、「日本人が絵を買いすぎて画廊から絵がなくなっている」と言われるレベル(すごい・・)
- でも戦後の不況で会社が危機に。
- 収集した絵をやむなく売却。せっかく集めた珠玉の絵画は離散・・
- 第2次大戦後、フランス政府に日本政府が交渉し、「これらの絵を収蔵するための美術館を建てるなら返還してもいい」とのことで、今の西洋美術館ができる
松方さんが、上野の西洋美術館の礎を築いた人だったんですね。
西洋美術館は、好きで昔からよく行っていたけど、こういうきっかけでできたとは知りませんでした。
ちなみに、松方さんが絵を収集していたのは
「日本の画学生は本当の西洋の絵を見たことがない。自分が「共楽美術館」を作る」
という志だったそうです。(共楽は、その字の通り「共に楽しむ」という意味。なんだか素敵ですよね)
本物のエリートだなぁ・・すごいなぁと思いました。
松方コレクションで印象に残った絵画
展示室内は、当たり前ですが写真が撮れないので文字だけになっちゃいますが・・
- ゴッホ アルルの寝室
- ルノワール アルジェリア風のパリの女たち
は印象に残りました。(公式サイトのこちらに写真があります)
あとは、自分の好きな「マティス」「ゴーギャン」の絵もあったのでよかったです。
あと最後にあったのは、巨大なモネの「睡蓮」!
ルーブル美術館で、上半分が欠けた状態で2016年に発見されたもので、修復を経て展示されていました。(修復は現存部分のみで、やはり上半分は欠けたまま)
こちらは👇復元のイメージとして展示室外にあった映像です。
同時に鑑賞:西洋美術館「常設展」内のモダン・ウーマン展
こちらも9/23までで、常設展コーナーで企画展をやっていることがわかり、松方コレクション後に鑑賞。(公式サイトはこちら)
激混みの展示室から、人もまばらなところに来てほっと一息です。
モダン・ウーマン展とは
日本とフィンランドの国交100年を記念した展覧会。
19世紀末〜20世紀初頭のフィンランドで活躍した、女性画家に特化した珍しい展覧会です。
ロシアからの独立運動の最中でもあり、社会における女性の役割に変化が生じて、当時では珍しく「男女平等」の美術学校で学ぶことができたようです。
今は当たり前のことがつい100年前には全然違うんですね。。
モダン・ウーマン展で印象に残った絵画
この展覧会は、全て写真撮影OKでした!わーい\(^o^)/
👆こちらの作者は、ファッションにも関心があり、パリのモード誌も読んでいたとか。こういうファッショナブルな女性は、まさに近代化が進んでいる最中の「新しい女性」のイメージにぴったりで、当時よく描かれていたようです。
ちょっとアンニュイな表情、黄色ベースの綺麗な服の色使いなど、すごく好きです。
👆ボート上で、画家のお姉さんの一瞬の表情を写し取った絵。こういう明るい描写はフランスの影響を受けているそうです。北欧の短い夏の、うきうきした感じ・楽しさが伝わってきて好きな絵でした。
なお、「モダン・ウーマン展」の後は、そのまま少し常設展も見ました。
実は初めて来ましたが、ピカソやコルヴィジェの傑作もあり、見応え十分。企画展と比べるとびっくりするくらい空いているので、今度は常設展目当てに(これも松方コレクションだし!)来ようと思いました。
・・以上、今回は赤ちゃん連れで思い切って行ってみた「西洋美術館・松方コレクション展」についてでした。会期は2019/9/23までではありますが、ご興味のある方は是非行ってみてください!