ファッション・アート

バスキア展は子連れでも行くべし!おすすめです!

バスキア展は子連れでも行くべし!おすすめです!

こんにちは、yumiです。

美術館の雰囲気が好きで、娘が生後6ヶ月になったあたりから、多少ビビりながらも赤ちゃん連れで美術館に行っています。

元ZOZO前澤さんが落札したことで名前を知っていた「バスキア」、現代アートには苦手意識がありましたが行ってみてイメージが変わりました!

絵に詳しくなくても、絵の前に立っているだけで作者のエネルギーやパッションが画面から伝わってくる、不思議な感覚を味わえました。

バスキア展を開催する六本木の森美術館はベビーカーでも入れる?

子連れにも優しい施設で、

  • ベビーカー貸し出し
  • (美術館のある52階には)おむつ交換台のある多目的トイレあり

と特に困る点はありません。

他の美術館だと、「乳幼児の来館は可能。でも他のお客様のご迷惑になる場合は一時退出を願う場合があります」と書いてあることも多いですが、調べた範囲では、森美術館にはこの記載はありませんでした!

私が行った平日は、自分以外にも抱っこ紐の赤ちゃんを連れたお母さんや、幼稚園〜小学生くらいのお子さんを連れた家族連れもいて、赤ちゃん連れでも引け目を感じることはなかったです。

なお六本木ヒルズ内には、授乳室が3箇所あります。

特に、毛利庭園に面したフロアにある「おやこ休憩室」は、子供がハイハイして遊べるスペース、食事ができる子供サイズのテーブル・椅子がありとても便利です。(ただ、平日でも混んでいました・・)

バスキア展は写真撮影が一部可能です

原則はNGですが、一部の絵は撮影可能。絵の前に「カメラマーク」がついていました。

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(ここからの記載は、こちらの本(ミュージアムショップで購入しました)の内容を参考にしています)

バスキア1

☝️絵の中に、大量の文字・王冠・人体の解剖図のようなものがあります。

バスキアは7歳の時に自動車事故に遭い、入院中に母に渡された解剖学の教科書を読んでいたそう。まだ小さい子供の頃に内臓を損傷したこと、それによる人体への強い関心が作風に表れています。

また、絵の中に文字が多いのもバスキアの特徴。尊敬する人の名前のこともありますが、意味をなさないこともあり、またお父さんはハイチ・お母さんはプエルトリコ出身という出自から、スペイン語やフランス語も含みます。

王冠もバスキアにとってはトレードマークで、サインのように多くの作品に書き込まれています。

バスキア前澤さん所蔵作品

☝️これは元ZOZO前澤さんの所蔵作品。上述のように解剖学や人体に関心があったことから、頭蓋骨をグラフィックに表現したものです。

バスキア自画像

☝️これは数少ない自画像。とは言っても、顔のシルエットのみ、どこにでもいそうな黒人男性として書かれています。自己主張しすぎない、自分のことをどこか遠くから客観視しているような印象を受けます。

バスキアmade in japan

☝️MADE IN JAPANの表記に加え、「口の中を玉ねぎ風味にするオニオンガム」と繰り返して書いてあります。バスキアはバブル景気の頃に3回の来日経験があり、日本の商品がアメリカのマーケットを席巻していく様子を多少皮肉って描いているのかもしれません。

バスキア5

☝️展覧会の最後にあった印象的な絵。文字がびっしり書いており、ひとつの模様を成しているようです。世界が文字に埋め尽くされている様子は、スマホが普及し、みんながSNSで繋がっている現代を予見しているのでは、と評論されています。

バスキアとはどんな人?

1960年NYのブルックリン生、27歳と若くして亡くなってしまうまでの10年間に一気に1000点ほどの絵画を発表しています。

幼少の頃から母に連れられてブルックリンやNYの美術館でセンスを磨き、高校は中退、NYの路上での落書きからの始まりでした。

「若い、イケメンの黒人、落書きからのスタート」という大衆受けする要素があり、画廊が戦略的に売り出して一気にスターに。

ただの落書きに見える中にも、マティスなど20世紀の偉大な画家に連なる天性の色彩センスがあり、現在になって評価が見直されて20世紀の巨匠の1人に数えられています。

私は個人的にマティスが好きなので、同じような色彩表現(派手だけど、どこか統一感があり、目を引く)を感じられてバスキアの絵を気に入ったんだと思います。

・・以上、今回は六本木で2019.11.17まで開催しているバスキア展についてご紹介しました。美術展に行って、画家に関する本を買うことはこれまでなかったですが、とても気になって今回は本まで購入しちゃいました。「現代アートはよくわからん🌀」という方にこそおすすめです。ぜひ行ってみてください。